④ 中国 江西省出身  熊小銀(ユウショウラン)さんのスピーチ
  2017.11.12(日) 主催 : たはら国際交流協会スピーチコンテスト
   熊さん(23歳)、彼女は、中国で電子関係の専門学校卒業したのち、暫く南昌市の空港でコーヒーショップの店員をしていた。日本語の勉強をしたいとのことで、2015年7月に来日した。現在、酪農農家で農業実習に励んでいる。来日一年で日本語検定2級に合格、その半年後には1級に合格した。日本の印象を「穏やかな社会、みんな優しい、ルールを守る・・国だ」と語る。
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「 題 名 」 笑 顔
「 本 文 」
 私は中国の江西省南昌市という人口500万位の町から来ました。日本に来て、三年目を迎えています。今では、中国人なのか日本人なのか分からないほど、日本の生活に馴染んでいます。今日は、日本に来て初めに気づいたことをお話しします。それは「自分の顔」についてです。
 多くの中国人は、自分の考えをハッキリと大声で相手に伝えます。これを見ている外国人は、中国人はいつも怒ったような顔をして話をする、と思いがちです。本当はそうではありません。お互いに外国語がわからないことや中国語の甲高い発音が聞く人にそうさせているだけなのです。
 私も中国にいた時は、自分の話し方や顔の表情を気にすることなく生活をしていました。例えば、久しぶりに友達や職場の同僚に会っても、また良いことをして褒められても、自分の話し方や顔の表情を気にすることはありませんでした。そのため時々、熊小銀は不愛想で冷たい人間だなーと思われることもありましたが、言葉で充分伝わっているのに、どうして笑顔までしなければならないのか、よくわからなく、それでよいと思っていました。しかし、日本に来てから少し考えが変わってきました。それは、この様な経験をしたからです。
 ある日、日本語を勉強しようと思い、中国人の先輩と一緒に「田原国際交流協会」を訪問しました。初めて日本人と直接一人で話をすることになったのです。私は、来日して日も浅く、とても緊張して日本語読みの自分の名前すらハッキリ言えませんでした。その時、相手をしてくれたM先生が「名前をここに書いてください」と笑顔でペンと用紙を差し出してくれたのです。私は、その優しい笑顔を見た途端にほっとした気持ちになり、心の不安が急に和らいだのです。初対面の人との心の距離が急に縮まったのを感じたのです。
 また、この様な事もありました。私の家の近所に60歳位のご夫婦が住んでいます。私や先輩、そのまた先輩も、ずっとこのご夫婦にお世話になっています。よく食事を奢ってもらったり、遊びに連れて行ってもらったりしています。日本語があまり上手でない私と話す時には、にこやかな顔で、、わざわざゆっくり話し、難しい言葉を使わないよう気を使ってくれます。
 以前、私は「どうしておばさんは、こんなに外国人に優しいの」と聞いたことがあります。そうすると、おばさんは「自分の娘が台湾の友達のところに遊びに行った時、その友達のご両親に大変お世話になりました。だから出来るだけ外国の人にも優しくしたいと思っているのです」と答えてくれました。おばさんは道で全く知らない人に会っても必ず笑顔で挨拶する人です。私は、このおばさんは心の優しさが自然に笑顔として現れてくる人だと思うのです。以来、私もそのおばさんを見習って、先に自分から話掛けたり笑顔で挨拶するようにしています。すると周りの人からも笑顔が返ってきて、私はとても幸せな気持ちになるのです。
 私は、今、この様に思っています。笑顔は何一つ無駄は無く、国や人種・文化・宗教・言語が違っていても、誰にでも通じる心の言葉です。「目は心の鏡」という諺がある様に、笑顔も心の美しさを映す鏡です「心の底から自然に出てくる笑顔は、友情への近道だ」とうことです。私も本当にそうだと思いました。だから私は、毎日、笑顔を絶やさない生活を心がけています。
 ご清聴ありがとうございました。

 (注) 本文は原文を掲示しています。
 

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# by ts1305 | 2017-12-01 18:19 | Comments(2)

③ 中国 山東省出身 鍾亮さんのスピーチ
  
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[  題 名 ]  失敗から学ぶ
[ 本 文 ]
 皆さん、こんにちは、私は鍾亮(しょうりょう)と申します。
フタバ産業の一期生です。今日の発表のテーマは、失敗から学ぶ、です。
 失敗は、世界中の誰もが一生のうちで何らかの形で、数多く経験していると思います。失敗と成功は、裏腹の関係でありまして、人間の成長には大切なものです。どうして失敗してしまったのか自問自答の機会が与えられ、成功への道に導いてくれるからです。
 ここで、自分の失敗談を皆さんにご紹介したいと思います。
 三年前、中国の大学を卒業して日本行きの実習面接に参加しました。初めての正式な面接でしたので、とても緊張してしまい合格できませんでした。しかし、私にとっては、この失敗は、さほど大きな問題ではありませんでした。失敗の原因が、自分の緊張にあったことをその時、学んだからです。第二回の面接では、面接官の質問に冷静に答えられ合格し、日本に来る夢が叶えられました。
 今、フタバ産業で実習をしています。ここでもいろいろな失敗を経験しました。機械の操作ミスとかの原因で不良品を作り出したことがあります。しかし、不良品流出「ゼロ」が目標です。作業前点検を確実に実施し、異常が発生したら「止める、叫ぶ、待つ」の異常処置法を徹底し、作り出した製品を確実に検査すれば、不良品の数は必ず減少できると思います。このことを実感として学びました。
 そこで、私は、これらの失敗経験から「どうしたら失敗に勝ち抜き、成功に導かれるか」を考えました。先ず、第一に、失敗したら冷静にその原因を自分で探り。第二に、失敗経験のある人のアドバイスを聞く。成功の要因はみんな同じですけれど、失敗の原因はいろいろあるのです。第三点目は、よく先輩方と勉強し、失敗の原因に歯止めをかけること。この三点です。
 中国の思想家「孔子」が言っています。「三人行けば必ず我が師あり」、これは、自分の心の持ち方一つで、あらゆる人が自分の師になる、先生になる。と言うことです。
 最後に、皆さんに、この私の言葉をお送りさせて頂きます。「失敗を恐れず、失敗したら勇気を持って、人に接すれば必ず成功がまっている。」
 以上、ご清聴ありがとうございました。


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# by ts1305 | 2017-11-28 16:17 | Comments(2)

② 中国 周小燕さんのスピーチ (2017.1.22)

  この彼女、2014年3月~2017年3月の三年間、自動車の座席シートを縫製する愛知県田原市にある中小企業で働いた。
  この間、週二回開催される「たはら国際交流協会」の「にほん語教室」で日本語の学んだ。
  日本語での会話は、発音を除きほぼマスターした。日本語の能力を公式に評価する検定試験2級にも合格した。
  残念ながら、わずか合格点数に足らず1級は不合格となった。
  帰国した今でも、上海市内のホテルでフロント業務をしながら一級合格に向け勉強を続ける努力家。
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「 題 名 」   私と日本

[ 本 文 ]
 私は、中国から実習生として日本に来ました。実習生として3年間日本にいなければなりません。
3年間は長いようで長くないです。短いようで短くないです。3年間、私にとって、ちょうどいいです。
 私は初めて日本に来ました。好奇心と不安を持って、知らない国、日本に来ました。
 日本に来て、もうじき2年半になります。この間に休みの時間を利用して、有名なところに行きました。美しい京都、スカイツリーがある東京、夜景がきれいな横浜、ちびまる子ちゃんの故郷、静岡など・・・。
これらの街は特徴があり、魅力的でした。一度行ったことにより、その街のことがよくわかり、ぜひもう一度行きたいと思うようになりました。でも、どんな遠くに行ってもまた田原に帰ってきます。
 田原でたくさんのことを知りました。日本のゆかたと着物と振袖の違いが分かりました。ゆかたの着方も勉強しました。お茶の作法も分かってきました。それから、花火大会とかお花見とかいろいろなイベントにも参加しました。
 一番忘れられないのは、今年、自分の成人式に参加したことです。
 その日は早めに起きてお化粧をして文化会館に行きました。日本語教室の先生たちが、私の髪をきれいにアップしてくれ、着物を着つけてくれました。きれいな振袖を着て、みんなと一緒に成人式に参加しました。代表者のご挨拶を聞きました。来賓の方々から祝福とアドバイスをいただきました。うれしくてわくわくしました。式が終わり、みんなと一緒に写真を撮りました。
 その日、私もいろいろなことを考えました。自分が本当に一人前になった気がしました。これからは、自分の言葉に責任を持たなければなりません。
 中国には成人式はありません。中国では18歳で大人として見られます。でも18歳の誕生日は特別ではなく、いつもと同じです。ケーキを買って、家族と一緒にご飯を食べます。大人になった意識は、まったくありません。だから、自分は、日本の成人式に参加できて、とてもうれしく思いました。
 私は、今回の実習生活を「仕事のため」ではなく「旅行」のように思っています。田原で、働くだけでなく、日本の文化や風習を知り、日本語を学び、たくさんの友達ができました。
 その中で一番仲の良い人は日本人です。私たちは一緒に旅行したり、買い物をしたり、お花を見に行ったりしました。私が中国に帰る前に、いろいろなところへ行ってたくさんの思い出を作ろうと約束しました。彼女は年上で、お姉さんのようで、私は彼女に対して甘えていました。わがままも言いました。けんかもしました。私の誕生日に彼女がお祝いをくれました。でも私は彼女の誕生日をすっかり忘れていました。こんなことがあったからこそ、ふたりは前よりももっと仲良しになりました。
 確かに、外国の人と友達になると交流が難しいです。言葉とか、考え方とか・・・。けれど、友達になって分かってきました。友達同士には、国籍も言葉も関係ありません。ただ、友達になれるかな、と感じたなら、ちょっと声をかけてみようかな、と思っています。
 私は、今回の旅を一生忘れたくないです。中国に帰ったら家族や友達や先生に日本の写真を見せて、この3年間に私が行ったところ、見た風景、感じたことを伝えたいです。
 私が日本にいられるのは後半年です。残り少ない実習生活を思い残すことのないよう、充実した日々を送りたいです。
 ご清聴ありがとうございました。

 (注)①本文・写真の掲載は、本人了承のもとに掲載しています。なお、文面は発表者の原文を掲載。
   ②「日本語教室」・・NPO法人たはら国際交流協会が受講料無料で週2回主催し、ボランティアが運営している教室。

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# by ts1305 | 2017-11-23 16:10 | Comments(3)


ブログの使い方不理解のまま初めての投稿です。
 現在、日本では数多くの外国人が技能実習生として働いています。その分野はとても広く日本人がややもすると敬遠しがちな分野が多いようです。多くは日本が大好きで来日しており、日本語の勉強にも熱心です。時折、「にほん語教室」でボランティアをしていますが、熱心な彼ら彼女らは2~3年で、日本語のスピーチコンテストに挑戦するほどです。その内容を順次ご紹介します。

① 中国から来日一年半になる愛知県にある大手企業の部品工場で働く「陳強さん」の発表です。(2017.1/22)

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題 名  信頼が中日友好を深める

 皆さん こんにちは。私は、陳強と申します。中国から来ました。私の名前の「きょう」は、漢字で「つよい」と書きます。両親は、私が、健康で意思の強い人間になって欲しいと思ったからです。
 今日のスピーチの内容は「中国と日本の友好には、先ず、相手を信じることが大切だ」と言うことです。現在、中国と日本は、敏感な時期だけに、私にとっては勇気のいることでした。でも、私は、もっと友好を深めたいのです。
 私は、少し前、偶然、インターネットで、北京と東京で若者の行動を見ました。それは、ある一人の日本人が、通行人の多い北京の市街地で、中国語で「私は日本人です。多くの日本人は、中国人から嫌われている、と思っています。でも、私は、そうは思いません。私は、あなたを信じています。あなたは、私を信じてくれますか。もし、信じてくれるなら私をハグしてください。」とプラカードを持って立ったのです。すると、多くの通行人が足を止め、やさしくハグしたのです。
 今度は、同じような行動が、中国人の若者によって、東京で行われました。「私は、中国人です。多くの中国人は、日本人から嫌われている、と思っています。しかし、私は、そうは思っていません。私は、あなたを信じています。あなたは、私を信じてくれますか。・・・」と、同じ内容のプラカードを持って立ったのです。結果は、北京の時と同じでした。この中国人の若者も、大勢の日本人からハグされたのです。
 私は、この動画をみて、感動したのです。「目をつむり、声を出さないで接すると、国籍は関係なく、ハグできるのです。先入観が邪魔をしているだけなのです。自分が、先ず、相手を信じれば、相手も自分を信じてくれる。自分の心も伝わる」ということを再認識したのです。このことは、国と国の場合でも、同じではないでしょうか。中国と日本の友好においても、「お互いが、率先して相手の国を信じ、素直な心で、相互理解を持ち続けることが重要だ。」と思います。
 私は、日本に来て、約一年半になります。初めは、日本の仕事とか生活とか、全く分かりませんでした。でも、仕事中には上司から細心の指導があり、また生活面では、生活指導の先生から親切な教えがありました。今では、日本での生活が、楽しく感じられるようになりました。これも、自分と接する人を信じて、教えを受け入れたからです。
 今、私は、休日を利用して、日本語教室に通っています。この教室では、中国、ベトナム、フィリピンなど、多くの国の友達と、楽しく勉強しています。私は、将来、もっと日本語を上達させ、日本の良いところや、中国の良いところを、相互に紹介する架け橋になりたいと考えています。
 私は、両国の友好を心から願っていますので、何があっても、信じ合う心を忘れないようにしよう、と思っています。
 皆さん、なにごとも、相手を信じることから始めましょう。
ご清聴ありがとうございました。

 























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# by ts1305 | 2017-11-23 09:46 | Comments(0)